「これだけ辛い思いをしたのだから、もう二度とやらない」
過去に逮捕された後はそう思っていました。
しかし、その気持ちはしばらくすると無くなってしまいます。
僕も、過去に逮捕された後は外来受診だけして、薬だけもらって終わりました。
次第にその薬も飲まなくなり、数年後に再犯してしまいました。
このような話は本やネットでもよく見聞きします。
なぜ人生における大切なことへの対応を簡単に済まそうとしてしまうのか。自分なりに考えてみました。
自分の気持ち次第で治せると思っている
僕もそうでしたが、自分の気持ちが弱いから盗撮をしてしまうのだと思っていました。
当時は、性に依存症というものがあるとは知りませんでした。
だから、依存症について勉強してどう向き合っていくか考えるということは、しようとも思いませんでした。
この問題は気持ちだけでどうにかなるものではない、ということも勉強していく中で分かってきたことです。
処分に向けての対策
依存症である診断書を検察に提出するために、受診する人もいます。
依存症ということで、処分を軽くしてもらおうという狙いがあります。
刑は軽い方が良いので、この狙いは当然かと思います。
しかし、目的が処分対策だけの場合、診断書さえもらえればもう診察に行く必要もなく、その後自分で何も対策をしないという人もいます。
生活スタイルを変えられない
平日にデイケアを受けるということは、仕事を辞めるということになります。
生活が大きく変わるので、大きな決断でエネルギーのいることですよね。
僕は3回目にして、ようやく仕事を辞めてデイケアを受けるという選択が出来ました。
人によっては、仕事を辞めて収入ゼロになってしまう状況はNGという場合もあるでしょう。
しかし、デイケアを受けるにしても道は一つではなく、クリニックによっては
- 土曜日だけ受ける
- 平日の日数を減らしてあとはバイトする
といった方法もあります。
根っこの部分から治さないと意味が無い
結局は、盗撮をしてしまった自分がどんな人間だったかと知る必要があります。
自分の中で何がきっかけとなって盗撮をしてしまったのかを見つめ直し、そして今後盗撮しないための対策を考えて実行し続ける必要があると分かりました。
歪んだ認知を正すことや自己肯定感を高めることも、一見遠回りのようで必要なことです。
だから、一度や二度診察で観てもらうだけでは何の解決にもならないのです。
根っこの部分から時間をかけて自分を見つめ直していかないと変わりません。
今回は、受診するだけでなく、クリニックのデイケアを受けるという選択が出来て良かったと思っています。

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